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2019
0517
赤ワイン

7つの畑から生まれたV.V

2003 / ジュヴレ・シャンベルタン V.V
(Dom.セラファン)

こんばんは^ ^

 

暖冬の年は萌芽が早く、

霜被害が大きくなるために

生産者は対策を練らねばならないのですが

ニュースを見てると

どうやら今年もその心配が…。

 

コート・ド・ボーヌ内の8村では、

藁を燃やす許可が下りて

ろうそくをつけたりタービンを回したりと

天候と戦っている模様。

 

 

温暖化の影響によって少しずつ

ブルゴーニュの気候が変わってしまうのは

なんだか寂しい気もします(..)

 

 

さて、今回はセラファンの拠点地、

ジュヴレのご紹介です!!

プルミエに隣接する7つの畑を

ブレンドした平均樹齢60年のVV。

 

現当主は3代目。

マーケティング担当の娘カリーヌと、

栽培・醸造担当の姪、フレデリック
(2代目クリスチャンの妹の娘)

により、運営がされています。

 

2012年が彼女達にとって

最初のリリースになるのですが、

セラファンらしい樽感はそのままに、

わりと柔らかいスタイルへ

変わってきたようです。

 

セラファンに限らずですが、

「控えめ・エレガント・旨味強め」な、

食事と合わせやすいワインの需要が高く、

近年の主流スタイルになってきてますね。

 

 

今回のキュヴェは、

先代クリスチャンが手がけた’03。

なかなか面白そうな年ですが、

どのように熟成が進んだのでしょうか。

 

【香り】

ブルーベリージャムやカシス、

ブラックチェリー、いちごなど

濃厚なフルーツの甘い香りが

存分に感じられます。

 

カカオやコーヒー、

シナモンが入り混じったような

深い奥行きも感じられ、とても香ばしい…

 

シダのグリーンな香りと

バラの高貴な香りが共存していて、

非常に多彩な香りを魅せてくれます。

 

【味わい】

猛暑だった影響か、

ややアルコールのボリュームが

ずしっと最初に現れます。

 

ブラッドオレンジやザクロなどの

果実味と、ほのかにビターなコク。

 

丸みを帯びたタンニンは落ち着いていて、

酸味はグッと瞬間的に現れるような感じ。

全体的にとても柔らかいです。

 

余韻にはセラファンらしく、

花束の風味がもわ~んと現れますし、

枯葉のような熟した気配も

同時に含んでいます。

 

焼けたような果実のニュアンスは

特に見られず、健康的に熟した

ブドウの風味が感じ取れます。

 

ちょっと酸味の苦手な方などにはぜひ、

お勧めしたい一本かなと思いますよ。