香りからは完熟しきった甘さが全面に。

ジャムやプルーン、ブルーベリーなど

煮詰めたような香りの後に、

ミネラルも昇ってきます。

 

 

 

果実味が全面に出る風味かと

思いましたが、

酸の溶け込み方がとても綺麗で、

同じキュヴェの’14にも

通ずる一貫性のあるスタイルを

感じられました。

 

ダイレクトな甘みではなく、

繊細かつ凝縮感のある果実味です。

 

 

やや閉じ気味ではあったので、

開けばもう少し

親しみやすい甘みが

前に出てくるかもしれません。

 

 

 

 

 

2015年はかなりの猛暑となった

ヴィンテージで、

選果の必要が無いほどに

健全なブドウを収穫できた所が

多いようです。

 

この猛暑によって

水分不足となった実が小粒になり

（その分、凝縮度は増します。）

収穫量としては例年に続き、

減少となっています。

 

 

 

 

完熟した甘みの濃さから

“当たりの年”というイメージも

一般的にありますが、

難しい一面もあり

酸が要となるブルゴーニュとしては

手強さのあるヴィンテージでもあります。

 

 

もちろんヴィンテージだけで

ワインの良し悪しは

全く決まりませんけれども！