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2019
0315
白ワイン

北ローヌのカルトワイン、入荷!!

2007 / コンドリュー
(マチルド・エ・イヴ・ガングロフ)

こんばんは。

 

雑誌や評論家のインタビューを嫌い、

滅多にメディアに登場しないにも関わらず

カルト的人気を誇る貴重なヴィニュロンを

ご紹介したいと思います!!

 

 

フランス・ローヌ地方に存在し、

ヴィオニエ限定で生産されるコンドリュー。

 

高級なイメージがありますが

このヴィオニエという品種、

非常に栽培が難しい事で知られており、

果皮が薄いため病害に侵されやすかったり

そもそもの収量も少なく、

その上収穫時期の采配が難しいという

超、繊細なキャラです。

 

 

そんな気難しいブドウに挑み、

極少生産ながら多くの

ファンを得た生産者が、

イヴ・ガングロフ です。

 

 

彼の故郷はアルザス。

弟ピーターからの誘いがきっかけで

(ピーターは当時、ギガル買収前の

シャトー・ダンピュイで

住み込みをしていたそう)

この地に踏み入ったようです。

 

エチケットは芸術家であるピーターが

手掛けています。

 

 

ロックとパンクを愛する芸術気質で

破天荒なガングロフですが、

ワインに対しては驚くほど

緻密で完璧主義。

 

醸造所は完璧に整理整頓されて

塵一つ見当たらないようです。笑

 

 

『強さと凝縮感。樽香と甘み』だけの

コンドリューの単純な先入観を嫌い、

あくまでも土地本来の個性を

存分に素直に出し切るという、

ナチュラリストであり、

かなりテロワール主義者です。

 

 

しかも2007年は

コート・デュ・ローヌ全体で

とても素晴らしい出来栄えと評価が高く、

収量が例年より少ないという

希少性を更に上塗りするヴィンテージ…!!

 

【香り】

純度の高い蜂蜜香がしっかりと。

ただのっぺりと甘いわけではなく、

金平糖のようなホロホロとした

繊細な甘みも合わさっていて、

非常に複雑に感じられます。

 

 

あと黄リンゴやマスカットの

瑞々しくもアロマティックな果実香。

エキス分が高く、完熟された実を

連想させてくれます。

 

菜の花や白い小花、

そしてほんのりバターのニュアンスが

後の方からじんわり立ち昇ります。

あくまでもじんわりと、です。

 

全体的にキラキラした華やかさ漂う

リッチな印象です。

 

 

【味わい】

ヴィオニエらしい厚みのある

こもった甘みの中に、

酸味もしっかり含まれてあるので

ベタベタした粘っこさがなく爽やか。

 

滑らかな舌触りに対して

キリッとしたミネラル感が

現れ引き締まるので、好印象。

 

飲み終えた余韻の方で、

ナチュラルで繊細な甘みが

ゆっくりと感じられます。

 

苦味は主張こそしませんが、

骨格を形成するだけの

程よいバランスで加わっているので

輪郭のある引き締まった

ヴィオニエが楽しめます。

 

 

連想させてくれるものとしては

オレンジジャムやカリンの果実味、

ほのかなジンジャーのスパイス感、

少し温度が上がると、

カスタードの風味も出てきます。

 

 

他では表現できないエキゾチックで

繊細な個性を持つこのコンドリュー。

なかなか、仕入れられる機会もないので

ぜひ…。

 

こちらの商品は完売しました。